2010 Fiscal Year Annual Research Report
がん化学療法患者の味覚障害および生活への影響軽減に向けた看護プログラムの開発
Project/Area Number |
20592546
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
狩野 太郎 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (30312896)
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Keywords | 味覚変化 / 化学療法 / 看護プログラム / 亜鉛欠乏 |
Research Abstract |
平成22年度は、味覚変化を自覚している化学療法患者254名を対象に行った味覚・口腔機能の変化に関する質問紙査を分析し、塩・酸・甘・苦・うま味の【基本味の低下】、肉類や油ものへの嫌悪を示す【不快症状】、【自発性異常味覚・錯味】、風味障害や悪味など【全般的味覚変化】の4概念に沿っておもな化学療法レジメンごとの症状プロフィールを分析した。 悪性リンパ腫治療に用いられるR-CHOP療法では【全般的味覚変化】が大きい一方【不快症状】は小さく、乳がん治療ではFEC療法の際には【不快症状】が強く、ドセタキセルによる治療では【不快症状】は小さく【全般的味覚変化】が大きいという結果が得られた。 また、味覚変化を自覚している化学療法患者8名を対象に行った詳細な面接調査から、【酸味の利用】【甘い食品の摂取】【イモ類の摂取】【匂いの回避】【苦味の回避】【食品とタイミングの重視】などの対処方法が明らかとなった。症状と対処法の関係を見ると、【酸味の利用】【イモ類の摂取】はすべての症状に対して用いられ、【匂いの回避】【苦味の回避】は【不快症状】に、【食品とタイミングの重視】はおもに【自発性異常味覚・錯味】に用いられていた。 最終年度は、以上のような症状プロフィールに合わせた対処法について、タブレットPCを利用したマルチメディア教材を作成し、味覚変化症状の改善や対処能力・サポート体制向上に向けた介入効果の評価を行う予定である。
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Research Products
(2 results)