2010 Fiscal Year Annual Research Report
外来がん化学療法を受ける患者・家族のセルフケア支援プログラムに基づく介入研究
Project/Area Number |
20592557
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
掛橋 千賀子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (60185725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
若崎 淳子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (50331814)
名越 恵美 福山平成大学, 看護学部, 准教授 (20341141)
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Keywords | 外来がん化学療法 / セルフケア支援プログラム / 視聴覚教材 / DVD媒体 |
Research Abstract |
<研究目的> 1. 外来がん化学療法を受ける患者・家族のセルフケア支援のための視聴覚教材として作成したDVDの有用性を評価する。2. 外来がん化学療法を受ける患者・家族のセルフケア支援プログラム試案の有用性を検討する。 <研究の実施> 1. DVD試聴による視聴覚教材としての有用性の検討 外来看護師10名、病棟看護師8名にDVDの視聴を依頼し、役立つと思う点、改善点などについてアンケート調査を実施した。その結果、化学療法や副作用についての基礎知識や対処法、観察のポイントなどが分かりやすく説明されており、全体的にイメージがしやすく、是非、活用したいという評価であった。しかし、時間が長い、副作用を強調しすぎると不安が増大するのではという意見もあった。活用度を5段階で評価すると、外来看護師4.4点、病棟看護師4.8で、DVDはイメージ化を図り、セルフケアを動機付けるための視聴覚教材として有用であるとの評価を得た。患者・家族への試聴後のインタビュー調査では、繰り返し見られ、イラストを用いて分かりやすく説明がしてあることが良いこと、特に手洗いについては映像による具体的な説明があるので、自分が実施している手洗いと比較して洗い方を改善する必要性の気づきを得た評価が多かった。また病名別のDVDの作成を望む意見もあった。 2. セルフケア支援プログラム試案の有用性の検討 総合病院2施設で働く認定看護師に、現在実施しているセルフケア介入及び具体的内容、課題などについてインタビューを実施した。今回作成した試案と殆ど同様の内容について指導されていたが、パンフレットによる指導が多く、患者の状況にあった個別的な指導が課題ということであった。またDVDは入院の初回治療より繰り返し使用するとより効果的であることが明確になった。
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