2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592572
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
石井 邦子 Chiba University, 看護学部, 准教授 (70247302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 紀子 千葉大学, 看護学部, 准教授 (80283555)
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Keywords | 看護学 / 育児支援 / 祖父母 |
Research Abstract |
孫育児に参加する祖父母が主体的に育児に取り組むことによって、孫の親たちを支援するとともに自らのQOLを向上させることを目的とした孫育児支援プログラムの考案に向け、本年度は孫育児支援に対する祖父母のニーズ及び現存の孫育児支援の実態を明らかにすることを目的に【研究I】【研究II】を実施した。また、国内外の孫育児支援に関連する【研究III】を実施した。【研究I】では、4施設を拠点として、孫の出産を控えた男女3名と1歳未満の孫育児に参加している男女8名に面接調査を行った。【研究II】では、4施設を拠点として、孫育児支援を実施している看護職者9名、看護職以外の専門職2名に面接調査を行い、同時に各施設が実施している孫育児支援に参加する等した。現在、データ分析の途中であるが、地域性や設置主体が異なる施設を拠点としたことから、祖父母のニーズが多様であり、単一プログラムで全体を網羅するのは困難であることや、実施されている孫育児支援も施設によって相違があるものの、参加者が少ない、評価ができていない等、共通の課題があることが示唆された。【研究III】では、孫育児、育児支援、集団型育児指導に関する国内外の文献を収集した。国外では、孫育児に参加する家族はハイリスクであり、日本とは事情が異なることが明らかになった。祖父母が主体となる参加型孫育児支援に関する報告は見つからなかった。 現在は、データの整理・分析の途上であるが、今年度の結果から、孫育児支援プログラムは、孫の年齢や対象者の居住地域によって異なることや、祖父母のニーズが予測と異なる点があることが示唆されたことから、考案する孫育児支援プログラムの前提から検討する必要性が認められた。
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