2010 Fiscal Year Annual Research Report
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20592572
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
石井 邦子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (70247302)
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Keywords | 看護学 / 育児支援 / 祖父母 |
Research Abstract |
孫育児に参加する祖父母が主体的に育児に取り組むことによって、孫の親たちを支援するとともに自らのQOLを向上させることを目的とした孫育児支援プログラムの考案に向け、平成21年度までに作成した孫育児支援プログラムの試案について、専門家と研究チームによる意見聴取と討議を経て改良した。プログラム評価方法を決め、プログラムを実施して評価した。 1.孫育児支援プログラムの改良 看護者による情報提供と参加者同士の交流・情報交換により、最新の育児情や祖父母の役割と親たちとの関係づくり等の内容を盛り込むことは試案のとおりとした。変更点は、時間を90分とする、随時参加者が発言できるようにする、経験談は意図的に組み込まず自然発生的に引き出す、という点であった。 2.評価方法の開発 評価のための介入目標(大目標3項目,小目標9項目)を明示し、プログラム前後の参加者自己評価(尺度による得点化と自由記載)およびプログラム実施中の観察データと逐語録の分析による評価方法を開発した。 3.孫育児支援プログラムの実施と評価 実施回数は2回、参加者は延べ8名であった。看護者の情報提供をきっかけに参加者同士の交流が活発に行われ、プログラムの構成は良好であったと評価した。孫育児に必要な情報の獲得、自分の役割の遂行と両親の育児の尊重、孫育児を通してのエンパワメントに関する目標の達成がみられたが、自分に合った方法の決定や自信の獲得は十分な効果が得られなかった。実界化に向けて、参加者主体のプログラム運営のための看護技術の開発と参加者確保に向けた検討が課題であることが提示された。
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Research Products
(4 results)