2010 Fiscal Year Annual Research Report
がんの子どもの教育支援プログラムと連携システムに関する基礎的研究
Project/Area Number |
20592578
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
大見 サキエ 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40329826)
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Keywords | がんの子ども / 教育支援 / 連携システム / 学校 / 医療者 / 復学支援 / 合同(調整)会議 / 説明 |
Research Abstract |
1. 啓発活動 小・中学校の教員を対象とした小児がんに関する研修会を開催し、安城市一般教員数名(毎年定例)浜松市コーディネーター教員合計43名の参加を得て、がんの子どもや家族の対応について理解を促進するにとができた。また、愛知県主催のがん対策推進計画の一環として主任養護教諭研修会で講演した他、愛知県碧南市学校保健記念講演会、さらに教員資格更新研修会(養護教諭対象)で同様の内容の研修会を実施した。終了後のアンケートの結果、今後取り組む必要性を感じていた。 2. 実際の復学支援のための合同(調整)会議(浜松地区) 復学予定の子どもの退院合同会議を2事例実施した。調整は、これまでのノウハウを用いて病棟看護師、院内学級の教員主導で実施され、いずれも復学はスムーズであった。モデル案を作成したが、十分検討するまでには至っていない。 3. 調整会議の有効性の検討と、問題や課題を明らかにするために、研究協力者とともに、調整会議に参加した復学先の学校教員への面接調査を実施した。12名の面接調査を実施し、調整会議の内容をうけて教員が復学する子どもをどのように支援しているかについて、明らかにした。その結果、概ね調整会議で話し合われた内容を適切に子どもに合わせて実施し、学校(クラスメート)に馴染むやうに見守り支援していた。これらの結果は成功例として、受け入れを余儀なくされ、不安の大きな教員への心強い支援の示唆になり、また、調整会議の有効性を支持したが、課題も見出された
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Research Products
(11 results)