2008 Fiscal Year Annual Research Report
乳幼児の母親の体温測定方法と発熱時の対処行動に関する研究-現状調査と実験から-
Project/Area Number |
20592590
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
遠藤 芳子 Miyagi University, 看護学部・看護学科, 准教授 (20299788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 淳子 宮城大学, 看護学部・看護学科, 教授 (50157450)
大池 真樹 宮城大学, 看護学部・看護学科, 助教 (70404887)
丸山 真紀子 宮城大学, 看護学部・看護学科, 助教 (80381325)
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Keywords | 子どもの発熱 / 母親の対処行動 / 体温測定 / 電子体温計 / 深部温 |
Research Abstract |
研究目的1である体温測定方法の違いによる測定値の変動を調査することにより、正確で小児に適した体温測定方法を確立するために、成人を対象に体温測定方法の検証を実施した。その結果、オムロン電子体温計で測定した場合、予測温は、右腋窩、前額部深部温より有意に高かった。実測値と深部温値の比較では左右腋窩とも有意差は無かった。この結果については、日本看護科学学会学術集会にて、口頭報告し、「電子体温計による腋窩体温と前額部深部温との比較検討」と題して、宮城大学看護学部紀要に原著として掲載された。子どもの発熱時の母親の対処行動と知識に関するアンケート結果から、子どもの発熱時に母親が適切に子どもの状態を評価することができるように、体温測定方法や発熱時の状態についての充分な知識を提供する必要性がある等の課題が明らかになった。この結果については、北日本看護学会看護学会学術集会で報告した。これらの結果から、成人に使用している電子体温計を用いての体温測定方法で子どもの体温測定時にも同等に考えてよいかという検証が必要であると考え、子ども(乳幼児)を対象に現在検証のための実験を実施している。 研究目的2に挙げてある「子どもの発熱時における母親の対処行動や不安内容の調査結果を踏まえて母親への啓発を実施することが子どもの健康管理への認識および対処行動にもたらす効果を明らかにする」に対して、子どもの発熱時における母親の対処行動や不安内容の調査結果から母親に対する啓発の必要事項を抽出するために母親に対してアンケート調査を実施している。さらに子どもの体温測定を実施しながら子どもの健康管理への認識および対処行動方法の啓発を実施しており、その変化(効果)について整理分析していく予定である
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Research Products
(5 results)