2009 Fiscal Year Annual Research Report
学童のヘルスプロモーションに関する看護介入プログラムの効果
Project/Area Number |
20592597
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
二宮 啓子 Kobe City College of Nursing, 看護学部, 教授 (50259305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内 正子 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (20294241)
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Keywords | 学童 / 親 / 生活習慣 / ヘルスプロモーション / 介入研究 / 自己管理 / 自己効力感 / ソーシャルサポート |
Research Abstract |
本研究は、平成18~19年度に実施した学童の自己管理能力を高める1年間の看護介入プログラムを洗練させ、その効果を明らかにすることを目的としている。 1年間の介入プログラムの効果は、短期効果:介入前後に(1)子どもの肥満度、自己効力感、ソーシャルサポート、健康や生活習慣に対する認識や行動、(2)親の自己効力感、健康や生活習慣に対する認識と行動、長期効果:介入終了1年後に子どもと親に短期効果と同様の調査を実施し、比較する。 平成21年度は、A小学校で小学3~6年生8名とその両親を対象に介入プログラムを実施した。月1回の介入プログラムでは、子どもを対象としたものに加え、7月に家族で参加できるプゴグラムを実施した。また、参加中の子どもの様子(肥満度のグラフを含む)や親に協力してほしいこと、介入前の親のアンケート内容から親の生活改善を促す助言を書いた手紙を親に送付した。 その結果、介入前後の子どもの肥満度は、標準6→7名、軽度肥満1→0名、中等度肥満1→1名に変化した。子どもの生活習慣の変化については、朝食の欠食、間食の回数の減少、睡眠時間の増加が見られた。また、6名が介入プログラムで学んだことを生活に生かせたと答え、その内容は、毎日体重を測るようになった、カロリーの表示を見ておやつを選ぶようになった、カロリーのことを考えて食べるようになった、野菜が食べられるようになった、などであった。一方、親の調査結果では、2名の父親に子どもの健康管理に対する役割意識の高まりが見られ、母親が「自分以外の家族が以前より意識して子どもに声をかけてくれるようになった」、親自身が「意識的に運動を続けている」、「運動についていつも以上に頑張ろうという気持ちになった」、等の親の認識・行動の変化が複数の家族で見られた。 また、平成22年度に介入プログラムを実施するB小学校に研究についての説明と協力依頼を行い、了承を得た。
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