2011 Fiscal Year Annual Research Report
学童のヘルスプロモーションに関する看護介入プログラムの効果
Project/Area Number |
20592597
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
二宮 啓子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (50259305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内 正子 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (20294241)
辻 佐恵子 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (70422889)
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Keywords | 学童 / 親 / 生活習慣 / ヘルスプロモーション / 介入研究 / 自己管理 / 自己効力感 / ソーシャルサポート |
Research Abstract |
平成22年度にB小学校で1年間の介入プログラムに参加した14名とその両親を対象に1年後の調査を実施し、2校で実施した家族参加を強化した介入プログラムの短期効果と長期効果について検討した。 研究参加者は、小学1~6年生22名とその親23名(母親15名、父親8名)であった。 短期効果:子どもの肥満度の区分は標準11名→14名、軽度肥満4名→3名、中等度肥満6名→4名、高度肥満1名→1名と標準に集約する傾向が見られた。また、自己効力感、ソーシャルサポートの得点に有意差が見られなかった。子どもの生活習慣の変化については、間食の回数の減少、運動頻度の増加、睡眠時間の増加が見られた。また、22名中17名がプログラムで学んだことを生活に生かせたと答え、その内容は、「毎日体重を測ると減った、増えたが分かり、夕食の量を少なめにするとか気をつけるようになった」、「お菓子のカロリー表示を見て買うようになった」、「今まで運動をしようと思っても、まあいいかと思ってしないこともあったが、目標に書いたこともあってすることができた」等であった。一方、親の調査では、母親は「自分以外の家族が以前より意識して子どもに声をかけてくれるようになった」、「意識的に運動を続けている」、「家族参加プログラムに参加して自分が作っている食事の何を改善すればよいかが分かった」等の認識・行動の変化が複数の家族で見られた。また、父親に子どもの健康管理に対する役割意識の高まりが見られた。 長期効果:介入前、直後と1年後の3時点のデータが得られた10組では、ソーシャルサポートも自己効力感の得点も有意な増加は見られなかった。10組中4組の子どもは、介入直後に生活習慣や肥満度が改善し、1年後もそれを維持できていた。子どもは身につけた知識と方法を使って行動し、家族も協力し合う環境を作っていたためと考えられた。また、10組中5組の子どもの生活習慣は、介入直後に改善したが、介入1年後には維持できていなかった。
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