2009 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚トラブルを有する乳児の皮膚バリア機能と皮膚洗浄法に関する研究
Project/Area Number |
20592599
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
古田 祐子 Fukuoka Prefectural University, 看護学部, 准教授 (60364163)
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Keywords | 乳児 / 皮膚トラブル / 皮膚バリア機能 / 皮膚洗浄 |
Research Abstract |
本研究は、看護の視角から乳児(新生児含む)の皮膚トラブルを捉え、皮膚トラブルを有する乳児の皮膚バリア機能皮膚の(視覚的所見、pH、水分量、油分量)を明らかにすること、皮膚のバリア機能を早期に正常化させる皮膚洗浄法を開発することを目的としている。本研究は平成20年~22年の3年計画であり、平成21年度は皮膚トラブルを有する乳児とトラブルのない乳児の表皮pH、水分量、油分量の測定調査を終了した。データ総数は62件で、予定数に達した。現在、データを入力し、季節による違い、トラブルの有無による違い等を分析中である。 第二調査は、皮膚トラブル(乳児湿疹)を有する乳児に対し、皮膚洗浄法とスキンケアの試案の有用性を検証する調査を行った。調査対象は皮膚トラブルを有する乳児。方法は調査協力施設(助産所)に皮膚トラブルのため沐浴を希望して来院した乳児に皮膚洗浄を行い、同じ洗浄法を教育し、自宅で実施してもらった。また、スキンケア試案を同所助産師と策定し、自宅で実施してもらった。治癒経過は母親にデジタルカメラで撮影してもらった。また、皮膚バリア機能(pH、水分量、油分量)については、皮膚洗浄前、直後、30分後、1時間後、2時間後、翌日、3日目、7日目に測定した。研究は、福岡県立大学研究倫理委員会の承認を得て行った。 結果はこれから分析するが、調査対象乳児全員が7日以内に症状が軽減(治癒)しており、当該洗浄法並びにスキンケアの有用性が期待される研究成果が得られた。
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Research Products
(4 results)