2008 Fiscal Year Annual Research Report
肥満小児の事故誘発軽減に向けた生活行動実態調査と動作解析
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20592600
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Research Institution | Japanese Red Cross Hokkaido college of Nursing |
Principal Investigator |
石井 トク Japanese Red Cross Hokkaido college of Nursing, 看護学部, 教授 (10151325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 善也 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (70241437)
山本 憲志 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 准教授 (70299329)
井上 由紀子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 講師 (00320557)
田中 和子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 講師 (70423986)
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Keywords | 肥満小児 / 事故誘発 / 転倒 / 生活行動 / 動作解析 |
Research Abstract |
我が国における小児の転倒と肥満の関連性についての実態調査 今日、子ども達を取り巻く環境は、著しく変化し運動に費やす時間、場所、共に身体を動かす友達を確保することが大変に難しくなっている。さらに、夜型生活が一般化し、身体の不活動に加え過度の栄養摂取による子ども達の肥満が増えている。子どもの肥満は、様々な病気の引き金であると同時に、身体各関節への負担を増大させ関節や筋骨格系への障害、さらに、運動能力の低下による不慮の事故を誘発させることも考えれられる。しかしながら、これまでの研究では、子どもの体格と事故との関連についてほとんど行われていない。そこで、我々は、“子どもの安全を守る"という観点から、12問(自由記載含む)からなるアンケート用紙を独自に作成し、全国800の小学校を選定し、各学校の養護教諭に調査依頼を郵送した。アンケート用紙は、以下の12項目から成り立っている。 問1.地域名 問2.体格の評価 問3,・学校の児童数 問4,男子児童の体格 問5.女子児童の体格 問6.児童のケガ 問7.ケガと体格について関連があると思われる事例(自由記載) 問8.ケガの内容 問9.ケガがどのような場面で起こったか 周10.ケガが最も多い場所 問11.ケガが最も多い季節 問12.日頃お考えになっていることを自由記載 アンケート結果から肥満児童は活動的な日常生活を送っておらず、怪我を起こさない傾向にあるが、身体運動を伴う行動においては転倒が多く見られる傾向であった。従って、子ども達の事故防止、障害予防への支援のあり方の検討を行う必要があろう。しかしながら、アンケートデータの詳細な解析は今後行う予定であり、加えて本年度は肥満児童と非肥満児童の身体活動量を実測する予定である。
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Research Products
(2 results)