2010 Fiscal Year Annual Research Report
肥満小児の事故誘発軽減に向けた生活行動実態調査と動作解析
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20592600
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Research Institution | Japanese Red Cross Hokkaido college of Nursing |
Principal Investigator |
石井 トク 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (10151325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 善也 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (70241437)
山本 憲志 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 准教授 (70299329)
井上 由紀子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 准教授 (00320557)
田中 和子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 講師 (70423986)
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Keywords | 肥満小児 / 事故誘発 / 転倒 / 生活行動 / 動作解析 |
Research Abstract |
我々は、全国の小学校養護教諭を対象に児童の体格とケガについてアンケート調査を行った。対象児童の体格は標準群が全体の70%以上であった。児童の体格とケガの関連性については明確な関係は見出せなかった。児童のケガを起こす原因は体格よりも活動量、年齢、性格と行ったことが起因する傾向であった。また、3つの小学校の保護者を対象に児童の体格、生活リズムとケガの実態を調査したところ、体格と生活リズム、体格とケガの頻度との間には明確な関連性が認められなかった。 一方、モーションキャプチャーを用いた歩・走・跳の3次元動作解析の実験では、肥満児童、非肥満児童の間では関節可動域、関節モーメントに有意な差は見られなかったが、重心動揺が非肥満児童より肥満児童で有意に低い値となった。これは肥満児童が体重が重く重心が低い事が原因と考えられる。しかし、このような条件から動き出す初動の段階で関節などに大きな負荷が掛かり、ケガの発生を導く可能性が推察された。同時に本年度測定予定であった児童の活動量の実測は測定機器の調整や測定先との調整が難しく今後の課題となった。
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Research Products
(6 results)