2010 Fiscal Year Annual Research Report
がん患者の子どものグリーフケアに関する看護師の教育プログラムの開発
Project/Area Number |
20592605
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
小島 ひで子 北里大学, 看護学部, 准教授 (50433719)
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Keywords | がん患者の子ども / グリーフケア / 看護教育プログラム |
Research Abstract |
がん患者の子どもとかかわる看護師の教育プログラムとして以下を作成した。 1.がん患者の子どものグリーフに対する医療者の思いを理解する:子どもを持つがん患者の治療およびケアをしている医師及び看護師を対象とした、がん患者の子どものグリーフケアへの意識調査の結果を中心に講義をする。 2.がん患者の子どもの思いを理解する:具体的事例を挙げ講義する。知識提供として子どもの死の概念、悲嘆プロセス、親ががんになった際に子どもの受ける影響等を中心とする。成人を対象としている医療者のため、平成20年調査結果からも子どもの特徴をとらえ、かかわり方の困難さが明らかになったため、ロールプレイする。 3.がん患者の子どもと病状説明へのかかわり(応用):平成20年結果から、病状説明へのがん患者等からの相談が多いと共に、看護師が対応に困難をきたしていたことが明らかになり、関心が高いため、参加者が持参した事例検討し学びを深める。 4.親との死別ケア:研究者の調査した施設等での海外での取り組み(Bereavement family of Ontario/Sick Kids,The Ohio State University Comprehensive Cancer Center-Arthur G.James Cancer Hospital and Richard J.Solove Research Institute「Hearing Hearts of Children」Program)を中心に、実践内容について参加者と共に演習し、Bereavement Careの意義を理解する。 以上、プログラムの一部は、所属施設の病棟学習会にて、がん患者の子どものグリーフケアへの意識向上に向けての啓発活動、学部・大学院の緩和ケア論等の一部で講義に取り入れた。しかしプログラム全体の実施評価が困難であったため、今後実施し、がん患者の子どもへのグリーフケア・システムの構築につなげていきたい。
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Research Products
(8 results)