2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20592606
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
西田 みゆき 順天堂大学, 医療看護学部, 講師 (00352691)
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Keywords | 小児外科看護 / 排便障害児 / 外来看護 |
Research Abstract |
【研究の目的】「外来ケアプログラム」を軸に「外来ケアシステム」を構築する 【研究実施計画】1. 20年度に作成した外来ケアプログラムの中でも「排便障害児の母親のためのガイドブック」の内容の精選と実用可能性の検討を行う2. 21年度に開発した「排便障害児のための自立支援プログラム」の内容の検討、3. 前述の1と2の統合により「排便障害児のための外来ケアシステムの構築」を行う。 【結果】1. 排便障害児の母親のためのガイドブックは、排便障害児の母親が在宅でケアを行う際、ケア内容において必要最低限の情報を得ることができることを目的とし構成し直した。内容は、1) 病態の説明、2) スキンケア、3) トィレットトレーニング、4) 排便ケアと育児の4つに焦点を絞った。形式は、忙しい母親が在宅で簡単にみることができるようA2用紙2枚に絞った。また、図やイラストを多く用いて見易いことを重視した。活用場所は、NICU、小児病棟、外来で必要な時に使用できるよう配慮した。2. 「排便障害児のための自立支援プログラム」では、子ども用ガイドブックを用いて自分の体の仕組みへの関心を持たせ、排便日誌で子ども自身が排便をコントロールする実感を得るようにした。3. NICU、病棟、外来の看護師の連携をとり継続的な看護ケアが行われるようにした。それには、CNS、WOCの看護師との協働を求めた。 【意義と重要性】「排便障害児のための外来ケアシステム」においては、NICU、病棟、外来の看護師の情報の共有と統一した看護ケアの提供ができることが重要である。そこで、今回、「排便障害児の母親のためのガイドブック」と「排便障害児のためのガイドブック」(21年度作成)により、患者・家族への情報提供の均一性は担保できると考える。また、長期化する療養生活においての患者・家族への看護ケアについては外来ケアプログラムを通して、計画的にすすめることができると考えている。
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