2010 Fiscal Year Annual Research Report
出産後尿失禁の慢性化を予防するための骨盤底ケアのエビデンスに関する研究
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20592617
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Research Institution | The University of Shimane Junior College |
Principal Investigator |
長島 玲子 島根県立大学短期大学部, 看護学科, 准教授 (00310805)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
合田 典子 岡山大学, 大学院・保健学研究科, 准教授 (70225639)
井上 千晶 島根県立大学短期大学部, 看護学科, 助教 (80413491)
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Keywords | 出産後尿失禁 / 骨盤底筋訓練 / 骨盤底ケア / 形態学的評価 / MRI / 肛門挙筋 |
Research Abstract |
〔目的〕妊娠中期から骨盤底筋訓練を実施した群と非実施群について、骨盤底の形態学的特徴を比較する。また、骨盤底の形態学的所見と尿失禁の慢性化要因との関係性を明らかにする。 〔方法〕初妊婦を対象とし、骨盤底筋訓練実施群と非実施群別に妊娠中期から出産後7か月まで調査した。出産後7か月まで追跡できた訓練実施群は9人、非実施群は7人であった。評価用具は、(1)尿失禁の頻度とQOLの評価については、尿失禁症状・QOL評価質問票(ICIQ-SF)を用い、(2)尿失禁の定量化については、出産後にパッドテスト(国際尿禁制学会)とジャンプテストを用い、(3)骨盤底筋訓練と日常の活動状況の把握については、カレンダーへの記載と万歩計を用い、(4)骨盤底の形態学的評価については、MRI撮影によるMR画像を用いた。 〔成果〕現在、MR画像による出産後の骨盤底の形態学的所見について、a肛門挙筋の面積及び細部の恥骨肛門筋、恥骨会陰筋、恥骨膣筋、恥骨直腸筋、腸骨尾骨筋の視認性を評価、b膣前壁のU字型形状と肛門挙筋の形状を測定し、尿道の支持構造を評価、c膀胱頸部及び子官頸部の可動性を評価、d骨盤底筋収縮の瞬発速度や持久力を評価し、解析している。 今後は、データを追加すると共に訓練実施群と非実施群について、骨盤底の形態学的所見と尿失禁症状や分娩経過及び目常の活動状況の関連を分析する予定である。
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Research Products
(3 results)