2009 Fiscal Year Annual Research Report
地域における骨折・骨粗鬆症予防対策の有効性に関する実践的看護アウトカム評価モデル
Project/Area Number |
20592624
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
梶田 悦子 Nagoya University, 医学部, 教授 (50135373)
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Keywords | 骨粗鬆症 / アウトカム / 評価 |
Research Abstract |
健康日本21計画の柱の1つに科学的根拠のある対策に実施が挙げられ、本研究の骨折・骨粗鬆症予防活動においても同様である。同疾患の予防は現在行政において展開されている。地域看護職による骨折・骨粗鬆症予防対策として地域看護職によって行われている健康教育や保健指導がどの程度科学的根拠に基づいて行われているかは明らかではなく、骨折・骨粗鬆症予防の現行施策が科学的に証明されている訳ではない。この状態を改善するために、2年次では保健師が実施する検診や健康教育(保健指導)の有効性を評価するために、市町村における骨折・骨粗霧症予防活動の運営、実施状況を包括的に評価した。また、保健指導のアウトカムの設定と評価を行った。 有効性評価では、検診における対象選定の妥当性、検診プログラムの問題点の抽出、検診結果の反映はいずれも高く、検診の有効性が確認できた。健康教育では、対象選定の妥当性、教育内容の妥当性はいずれも有効であった。 アウトカム設定と評価では、検診アウトカムは受診率・受診者の満足度・要精検者等の受診状況・リスク要因の変化・骨密度変化等を設定した。健康教育(保健指導)アウトカムは受講率・食習慣および運動習慣の変化・満足度の得変化・リスク要因の変化などを設定した。検診のアウトカム評価項目として、受診率、要精検・要治療者の受診状況という項目が高く、リスク要因の検討や骨密度変化の算出等は低かった。健康教育のアウトカムでは、受講率が高いものの、食習慣の変化、運動習慣の変化、満足度の変化、リスク要因の変化などは低かった。
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Research Products
(2 results)