2010 Fiscal Year Annual Research Report
コーチングを応用したマルトリートメント予防子育て支援プログラムと評価に関する研究
Project/Area Number |
20592630
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
松原 三智子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (20304115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和泉 比佐子 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (60295368)
岡本 玲子 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (60269850)
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Keywords | 子育て支援 / コーチング / プログラム開発 / マルトリートメント予防 / 評価 |
Research Abstract |
1.子育てコーチングを行っているコーチのコミュニケーションスキルや介入方法をインタビューおよびフィールドワークを行う中から明らかにした。 結果、明らかになったことは下記の3点であった。 (1)子育てコーチングの中では、コーチングの基本的なスキルとして「傾聴」「承認」を主として用いていた。しかし、特徴的なスキルでは、母親が子どもや夫、他の母親との関係を維持する中で「自分と相手を区別する」「価値観を明確にする」というスキルが重要であり、これを用いることで日常生活のストレスが軽減できるようであった。 (2)コーチの母親への関わり方として特徴的であったのは、自分の子育てや人との関わりの経験を踏まえて、日常的に誰にでも起こり得る例をわかりやすく示しながら説明することであった。また、セミナーは講義形式ではなく、主として二人1組、三人1組というようなグループを形成しながらコーチングの課題を提示して演習を行う参加型で、母親同士が自然と知り合いになり、セルフヘルプができるような形式をとっていた。 (3)母親に影響を及ぼし行動変容に至る理由は、演習で話をする中から仲間づくりが出来ており、宿題が課せられるために、「次回、これらの仲間にも報告しなければならない気持ちになる」、「皆が同じ子育てをしていることで自分だけでないという連帯感がもてる」等であった。 2.介入前後で比較するための評価指標を作成するために、参加者の母親たちに任意でインタビューを行い、以下の3点が明らかとなった。 結果、(1)時間に追われてイライラするなどストレス的な尺度が必要である。(2)親として自信がもてないことから、親の準備度や自己効力感等を踏まえた尺度が必要である。(3)夫婦関係がストレスに影響しやすく、夫婦関係を訪ねる尺度が必要である。
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Research Products
(1 results)