2008 Fiscal Year Annual Research Report
養護教諭のコーディネーション能力育成プログラムの実践とモデル構築
Project/Area Number |
20592646
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
津島 ひろ江 Kawasaki University of Medical Welfare, 医療福祉学部, 教授 (80113364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木田 美香子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (50303558)
岡本 啓子 畿央大学, 教育学部, 准教授 (10382300)
齋藤 美紀 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教 (30515789)
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Keywords | コーディネーション / 養護教諭 / 医療的ケア / 研修プログラム / チームケア |
Research Abstract |
本研究は平成17-18年に助成を受けた「学校における医療的ケアのコーディネーション機能の明確化と習得プログラムの開発」において明らかにしたコーディネーションのプロセスと機能の12の要素を検証するために、下記の研究を行った。 1.特別支援学校において、医療的ケアにかかわる養護教諭と共同の研究を行った。 (1)「コーディネーションの各プロセスにおいて求められる能力」を抽出するために、フォーカスグループインタビューを実施した。その結果、養護教諭は連携相手に応じて必要な行動や能力を見定めて実行していた。会議で多職種と連携する際に「プレゼンテーション能力」「マネージメント能力」を発揮しながら「集団の中で権限」を持ち、「意見を調整して進行」していく能力の必要性が抽出された。 (2)養護教諭各自のコーディネーション実践事例を出し、プロセスに応じて整理・分析を行った。そのことによって、養護教諭のコーディネーションの構造を明確化した。 2.先行研究の文献検討 わが国の近年11年間のコーディネーションに関する研究動向を把握するために、文献の検索、分析を行った。2000年代に入り、医療的ケア、不登校、発達障害などの児童生徒等にチームでのかかわりからコーディネーターの必要性が指摘され研究論文が増加していた。 養護教諭のコーディネーションの必要性を指摘する研究から、実践事例の発表、実践を分析する研究、コーディネーション機能の明確化に至っている研究動向が明らかになった。 2.全国の特別支援学校の養護教諭を対象にした「コーディネーション能力育成」のための研修ニーズ調査用紙の作成を進めている。
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