2009 Fiscal Year Annual Research Report
養護教諭のコーディネーション能力育成プログラムの実践とモデル構築
Project/Area Number |
20592646
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
津島 ひろ江 Kawasaki University of Medical Welfare, 医療福祉学部, 教授 (80113364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木田 美香子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (50303558)
岡本 啓子 畿央大学, 教育学部, 准教授 (10382300)
齋藤 美紀 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教 (30515789)
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Keywords | 養護教諭 / 医療的ケア / コーディネーション能力育成 / 研修プログラム開発 |
Research Abstract |
21年度は特別支援学校養護教諭のコーディネーション過程における他職種との連携とコーディネーションに求められる能力育成のための研修-ニーズ調査を行い、それらの成果を基に研修プログラム案を作成した。 (1)H県の特別支援学校養護教諭5名を対象に、日々のコーディネーション記録から、担任との連携に着目したケースを収集して分析した。その結果、全過程において11カテゴリーが抽出され、担任にさまざまな働きかけをしてコーディネーションしていることが明らかになった。 (2)特別支援学校養護教諭のコーディネーション過程を構成する要素を抽出するために、7名の養護教諭を対象に、修学旅行等において、チームケアを実施した際のコーディネーションの実態を半構成的面接調査を実施し、質的機能的分析を行った結果、コーディネーション全過程において、19の構成要素が抽出され、さらに必要とされる能力の分析結果14、カテゴリーと44サブカテゴリが抽出された。 (3)前述の研究成果を基に特別支援学校養護教諭のコーディネーション能力育成の研修ニーズを把握するために、文部科学省、全国教育委員会、各学校長の了解を得て、全国1030校の特別支援学校養護教諭を対象に量的調査を実施した。514名の回答を得た。その結果、能力を育成するための研修ニーズとしては、(1)緊急時の危機管理方法、(2)障害のある児童生徒等の成長・発達、(3)疾病・障害を理解するための医学的知識」が高位であり、特別支援学校の特徴が明らかになった。 以上の研究成果を基に、特別支援学校養護教諭を対象にしたコーディネーション能力育成プログラム案を作成したので、22年度の実践に結びつける。
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