2009 Fiscal Year Annual Research Report
在宅人工呼吸療養者を支援する看護職者のエンパワーメントアプローチの開発
Project/Area Number |
20592648
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
古瀬 みどり Yamagata University, 医学部, 教授 (30302251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浪 容子 山形大学, 医学部, 助教 (60361268)
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Keywords | 在宅人工呼吸療養者 / 看護職者 / エンパワーメント |
Research Abstract |
在宅人工呼吸療養者の療養生活を支援する訪問看護師ならびに在宅療養移行を支援する病院勤務の看護師をエンパワーメントすることを目的とした介入プログラム実証的に研究する。平成21年度は、平成20年度の研修ニーズ調査結果に基づき、看護職者への介入のための研修プログラムを立案し、在宅人工呼吸療養者支援にかかわる看護職者のセミナー(以下セミナー)を実施した。平成20年度に実施した調査の際本研究の主旨について説明を受け、「セミナー案内の送付を希望する」と回答した呼吸器科または神経内科を有する病院ならびに訪問看護ステーション計180施設にセミナーの案内を送付し、研究参加希望者を募った。22名の参加希望者のうち、20名がセミナーに参加した。セミナーは参加者の負担を考慮し、10月末の土日2日間に連続して行った。内容は、看護職として家族をケアすること、人工呼吸器の管理方法、呼吸リハビリテーション、家族の事例分析方法についてである.研究参加者の内訳病院勤務の看護師が7名、訪問看護ステーションの勤務者が13名だった。セミナー時に実施したアンケートの結果、参加の理由で最も多かったのが「知識・技術を身につけたい」で、関心の高かった内容は人工呼吸器の管理方法と呼吸リハビリテーションであった。看護業務の中で実施頻度の高かったものは、人工呼吸器の管理、フィジカルアセスメント、排痰ケア、療養者とのコミュニケーションであり、困難感を強く感じているものには、排痰ケア、呼吸介助、家族の療養指導・相談があげられていた。セミナー終了後の評価として、看護職として家族をケアすること、人工呼吸器の管理方法、呼吸リハビリテーションは参加者の80%以上が看護実践に活かせると回答した。また、家族の事例分析は難易度が高いと回答したものが40%であった。
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