2008 Fiscal Year Annual Research Report
再入院を繰り返す精神障害者へのM-ICM及びIPSモデルの開発
Project/Area Number |
20592660
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
宇佐美 しおり Kumamoto University, 医学部, 教授 (50295755)
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Keywords | 精神障害者 / 集中型包括型ケアマネジメント / 地域生活 / 精神看護 |
Research Abstract |
関西および九州で研究に同意の得られている2つの精神病院において、倫理委員会、対象者の同意が得られた後、過去1年以内にGAF40-60,18歳以上70歳未満で急性期治療病棟を退院し、退院後3か月未満で再入院もしくは3か月以上2年未満入院している統合失調症、失調感情障害、気分障害患者100名の患者の診療録、看護記録を検討し、再入院の要因、医療・ケアの実態を後方視的に把握し、次年度のモデル開発ならびにM-ICM,IPSのプロトコールと具体的介入手順を作成した。また再入院を繰り返す精神障害者の地域生活支援を行ってきた保健師、看護師、精神科医、精神保健福祉士合計20名のエキスパート・パネルを用いてモデルならびにプロトコールの信頼性と妥当性の検討を行った。対象となった医療職および患者は20名で医療者の平均年齢34歳、看護師の平均経験年数11.7年、精神科での平均経験年数は9年だった。過去の平均入院期間は2.3年、対象となった患者年齢は40歳、診断は1名が統合失調症性感情障害、19名が統合失調症だった。再入院を繰り返す理由としては、家族の問題が最も多く、ついで患者側の要因として拒薬、ストレスへの対処が困難、だった。プロトコールの妥当性としては、再入院の理由に対応する十分なプロトコールとはいえず、加筆、修正を行った。
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