2008 Fiscal Year Annual Research Report
認知症ケアにおける非言語的コミュニケーション技能の開発に関する研究
Project/Area Number |
20592669
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
小川 妙子 Gunma Prefectural College of Health Sciences, 看護学部, 教授 (80320711)
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Keywords | 認知症ケア / コミュニケーション |
Research Abstract |
【具体的内容】 認知症ケアに携わる高齢者施設看護・介護職員(以下職員)が日常ケアの相互行為場面において用いている非言語的コミュニケーションについて5〜6名のフォーカス・グループインタビューを実施した。15名のデータ収集後の分析途中であるが、予定対象の30名に達していないため、追加のデータ収集を実施する。カテゴリ化に至っていないが、データから各職員が、認知症高齢者のその人に固有の状況において認められる非言語的なサインを共有して関わっていることが明らかになった。特に認知症高齢者が「立ち上がったり、大声をあげたり落ち着きのない行動」を示した場合、職員が「おむつのにおいを嗅ぐ」や「おむつやパンツを上から触る」「コップを目の前に置く」など生理的ニードに結びつく非言語的コミュニケーション行動をとっていた。また、落ち着かない行動の個別的背景を踏まえて、「手をさする」「肩をもむ」などめ身体接触や「傍を離れる」「人形を渡す」など物品を介在させる方法をとっていた。 【意義、重要性】対象の個別的背景は非言語的コミュニケーションに大きく影響する。特定の非言語的行動様式とケア提供者のコミュニケーション技能の関係が明らかになることにより、効果的なコミュニケーションが促進できる。
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Research Products
(1 results)