2011 Fiscal Year Annual Research Report
介護保険施設の看護師への包括的ストレスマネジメント教育プログラムの開発と評価
Project/Area Number |
20592675
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
百瀬 由美子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (20262735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 広子 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (60249274)
藤野 あゆみ 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (00433227)
天木 伸子 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (40582581)
赤塚 大樹 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (30097654)
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Keywords | ストレスマネジメント / 看護職 / 介護保険施設 / 教育プログラム |
Research Abstract |
高齢者ケアニーズの多様化と多職種が協働する際の複雑な人間関係等が介護保険施設で働く看護師のストレスを増強させていることが推察されるが、その実態研究は少なく、対策も不十分であることから、本研究は介護保険施設において看護師がより効果的にストレスマネジメントを実践することができるようになるための教育プログラムの開発を目的とした。 昨年度までに実施した介護保険施設に勤務する看護師のストレスに関する実態調査の結果を踏まえ、平成23年は、それらのストレスの要因を軽減するために役立つ教育プログラムの内容を検討し、介護保険施設の看護師を対象に研修会を試行し、評価した。研修会の内容には、ストレスの要因として報告された頻度の高かった、高齢者の状態急変時、終末期ケアおよび疼痛ケアのアセスメントと対応に関する知識、人間関係を良好に保つための戦略としてアサーティブな対応について、さらにストレスと認知した際に出現するストレス反応を低減させるためのマネジメント法として、呼吸法、漸進的筋弛緩法などを含めた。 研修会参加者のリクルートは、WAM-NETの高齢者福祉施設情報に登録されている施設リストより、無作為にN市周辺の200施設を抽出し、郵送で行った。同意の得られた参加者は25名で、自記式調査法によりデータを収集した。評価項目は、(1)個人属性、(2)現在の職場環境、就労状況および職務満足度、(3)介護保険施設に勤務する看護職のストレッサー尺度、(4)ストレス反応、(5)研修会内容の理解度、満足度など、(6)研修会感想(自由記述)の6つの側面から行った。(3)~(4)は研修前後に記載してもらい比較検討し、(6)については記述内容を質的に分析した。 高齢者施設ケアに関する知識の理解はおおむね良好で、満足度が高かった。一方で、良好な人間関係の構築に必要なアサーティブ法の習得には、演習などを含める必要があるなど今後の課題が示唆された。
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Research Products
(2 results)