2011 Fiscal Year Annual Research Report
認知症高齢者の生きる力を支援するフットケアプログラムの開発
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20592681
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Research Institution | Ehime Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
西田 佳世 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 准教授 (60325412)
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Keywords | 高齢者 / 認知症 / フットケア |
Research Abstract |
平成20~22年度の調査結果をまとめ、学会報告を済ませた内容に関しては現在、投稿中である。これまでの調査結果から、高齢者施設入所中の認知症高齢者の足の実態把握および現場で実践しているフットケアの一部が現状通りのケアでは効果が見込めない可能性が見いだせた。 そこで23年度は、高齢者施設で認知症高齢者を対象にした実践可能かつ継続可能なフットケアプログラムの開発を目指し、認知症高齢者のケアを実践している特別養護老人ホームの看護師・介護士に、同じテーマで、職種別にフォーカスグループインタビューを実施し、現場で行っている認知症高齢者のフットケアに関する課題の分析、実践可能なケア内容の抽出を行った。両者のフォーカスグループインタビュー中には、現場の状況を振り返る題材として、20~22年度に実施した実態調査の結果についても紹介し課題抽出を図った。看護師と介護士では、気づくプロセスや対処プロセスに違いがあったが、抱えている課題は共通であった。また、両者ともケアに取り組み、継続することを可能にするには、リーダーの存在と資質、エビデンスに基づく自信が影響していた。23年度の調査結果は、24年度内の投稿による公表を予定している。また、23年度の調査結果の分析をすすめ、日常の生活ケアの一貫として、ケア提供者が認知症高齢者の足を無理なく、簡便に、かつ、的確にアセスメントできる指標の試案作成を行い、その試案について、現場の看護師・介護士に再度質問紙による調査を行い、現場で実践可能なフットケアプログラム案を作成予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
結果の詳細な分析および公表が多少遅れ気味ではあるが、当初の目的通り、調査協力施設や調査協力者への調査計画の相談も順調であるため、概ね計画に基づいた進展であるといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの結果をもとに、フットケアプログラム案を作成し、現場でのケア実践者である看護師、介護士から再度それに関する意見を集約し、現場で実践可能なフットケアプログラム案を作成する予定である。
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