2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20599018
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
中村 幸志 Kanazawa Medical University, 医学部, 講師 (80422898)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
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Keywords | 成人保健 / 生活習慣病 |
Research Abstract |
本研究の対象集団である富山県内の某製造業事業所における従業員の2004年度の健康診断での健康状況や生活習慣などのデータ,勤務時間のデータ,さらに2005年度から2009年度までの毎年の健康診断での血圧などのデータを収集し,データクリーニングを行い,データセットを構築している。 今年度はまず断面(2004年)での超過勤務時間と高血圧との関連を検討した。2004年の本事業所の従業員約7,300名のうち,降圧薬非服用の35~59歳の男女3,553名(男性2,092名、女性1,461名)を分析対象者とした。この集団における未治療高血圧(収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上)の有病率は,男性では21.5%,女性では11.5%であった。ロジスティック回帰分析を用いて,年齢,その他の交絡因子を調整して,未治療高血圧に対する超過勤務時間の五分位の調整オッズ比を計算したところ,男性では第一分位(0-15.7hrs)1.00(基準),第二分位(15.7-25.0hrs)1.11(0.80-1.55),第三分位(25.1-35.2hrs)0.83(0.59-1.18),第四分位(35.2-47.4hrs)1.03(0.73-1.46),第五分位(47.5-134.1hrs)0.95(0.66-1.36)であった。女性では第一分位(0-9.0hrs)1.00(基準),第二分位(9.0-14.9hrs)0.66(0.37-1.16),第三分位(14.9-21.0hrs)0.97(5.77-1.62),第四分位(21.0-29.6hr)0.76(0.44-1.30),第五分位(29.6-74.9hrs)0.98(0.59-1.65)であった。断面調査では,超過勤務と高血圧との間には,明らかな関連は見られなかった。
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