2008 Fiscal Year Annual Research Report
リサイクリングMHCクラスII分子による抗原提示を利用した癌ワクチンの開発
Project/Area Number |
20599023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Purposes
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Research Institution | Department of Clinical Research National Hospital Organization, National Sanyo Hospital |
Principal Investigator |
三村 雄輔 Department of Clinical Research National Hospital Organization, National Sanyo Hospital, 臨床研究部, 生理生化学研究室長 (00219718)
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Keywords | 抗原提示 / MHC classII molecule / CD4+ T cells / Protein folding / 癌ワクチン |
Research Abstract |
平成20年、21年度計画では腫瘍抗原gp90のエピトープ検索を行う予定である。gp90は3つのドメインから構成される(gp70N:1-236,gp70C:237-439,p15E:440-638)。現在、個々のドメインを個別にCHO細胞で発現し、どのドメインが抗原性を有するのかを調べているところである。gp90全長のcDNAを用いてRT-PCR法でNドメイン(1-246)とCドメイン(223-448)のcDNAを作成し、ヒスチジン(His)タグ付の発現ベクターに組み入れた。シーケンスを確認後、G418存在下でStable transfectionを行った。細胞破砕液から各ドメインをニッケル-アガロースビーズで沈降し、SDS-PAGE、Western blotting(anti-His tag)を行ったところ、gp70Nドメインの発現は確認できたが、gp70Cは検出されなかった。これはgp90CのC末端側のArg439がタンパク分解酵素の標的部位であるため生合成の過程でHisタグがgp70Cから除かれたと考えられる。この問題を解決しgp70CドメインのCHO細胞へのトランスフェクト効率や発現をモニターするためにC末端側Hisタグではなく、N末端側にGreen Fluorescence Proteinを融合させたベクターを作成している。gp90Nに関してはコンホーメーションを変化させるために、すでにシステイン残基をアラニンに変異させ、抗原性を持つ変異ドメインを検索しているところである。
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Remarks |
基盤C
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