2008 Fiscal Year Annual Research Report
イノベーション・システムにおける大学の研究機能評価モデルの構築と検証
Project/Area Number |
20600005
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
小林 信一 University of Tsukuba, 大学院・ビジネス科学研究科, 教授 (90186742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新谷 由紀子 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (40333281)
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Keywords | 研究評価 / イノベーション / 産学連携 / 知的財産 |
Research Abstract |
大学の研究機能に関しては、これまで研究活動の「卓越性」を評価する枠組に基づいて、論文、特許等の多寡や優秀性を評価してきた。この枠組に依拠すれば、研究資源配分の「選択と集中」は必然の帰結である。しかし、こうした単純な評価枠組が大学改革や政策改善に結びつくとは言いがたい。そこでぐイノベーションも取り込んだミクロレベルの評価モデルを開発する。このため、以下の検討、データ収集・分析等を実施した。 1.評価モデルの構築 研究資源配分(X)、研究基盤(A)形成と、学術的貢献(B1)、人材育成(B2)、アクセス機会の提供(B3)、技術移転等(B4)の相互関係に配慮し、またイノベーション論、カスケード型指標に準拠して評価モデルを検討した。その際、次項と並行して、メトリクスの可能性を吟味しながら、指標の候補とその属性について検討、整理した。 なお、マクロレベルでの評価分析も並行して実施し、大学改革が研究活動に及ぼした影響を評価するとともに、評価モデルの妥当性を検討した(これについては、成果を単発的に抜き出すことも可能なので論文にまとめた)。 2.データ収集 前項と連携しつつ、研究代表者等が所属する筑波大学を対象として、各種データベース等に公開されているデータを中心に、属性分類に沿ったデータ収集を試みた。論文や特許などの公開データベースのほか、学内で公表されているデータ等も収集を開始した。なお、論文データベースを活用した学術的貢献(B1)の測定(データ収集)に関しては、学生を含む個人レベルのデータの同定が必要であるが、作業量が予想以上に多くなることが判明したため、初年度から作業を本格的に開始した。
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Research Products
(2 results)