2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20600009
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
佐藤 誠二 Shizuoka University, 人文学部, 教授 (10170755)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野方 宏 静岡大学, 人文学部, 教授 (70094521)
川瀬 憲子 静岡大学, 人文学部, 教授 (40224779)
上藤 一郎 静岡大学, 人文学部, 教授 (00281494)
寺村 泰 静岡大学, 人文学部, 教授 (20197809)
永田 守男 静岡大学, 人文学部, 教授 (80247569)
|
Keywords | 国立大学 / 市場化 / ブランド / 財務分析 |
Research Abstract |
平成21年度は,平成20年度において策定した理論研究をさらに深化させ,実証分析のための基礎モデルを利用した分析を重点的に実施した。その実証分析の主体は地域社会貢献度分析であり,国立大学の地域貢献を需要サイド(国立大学が提供する知的・人的資源を需要するもの)からデータを得るために調査をおこなった。これらの分析により需要サイドが大学に求めるneedsをどの程度満足させているかという視点からも分析を試みている。これに関連して「国立大学のブランド力」の計測も視野に含めた調査も併せて実施した。市場システムのもとでの国立大学間競争において、ブランド力の影響の程度ならびに影響の範囲についての検討は重要である。 また,21年度は国立大学の法人化以降,経年的財務状況の変化(平成16年度~20年度)を分析し、法人化による大学財政への影響度および問題点についても検討を行った。この分析は第一期中期計画期間のほぼ1サイクルの分析であり,大学経営の変化を大枠的につかむものであり,その分析結果をもとに前述の国立大学のブランド力の影響調査との相互関係性について検討を加えた。この検討により,国立大学のブランド力の構築と財務基盤との関連性についての一定の仮説を把握し得たが,この仮説をもとに,次年度においては平成21年度のデータも含めて財務分析,さらに基礎モデルの精緻化をおこなうことになる。 なお,平成20年度と同様に外部機関のシンポジウム等にも参加し、情報収集につとめ、それらを素材にして,月次の研究報告会において意見交換及び検討を行った。
|
Research Products
(2 results)