2009 Fiscal Year Annual Research Report
国立大学法人におけるPDCAサイクルの構築に向けた経営支援の実践的研究
Project/Area Number |
20600012
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高田 英一 Kyushu University, 大学評価情報室, 准教授 (60336039)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小湊 卓夫 九州大学, 高等教育開発推進センター, 准教授 (30372535)
関口 正司 九州大学, 法学研究院, 教授 (60163101)
森 雅生 九州大学, 大学評価情報室, 助教 (20284549)
佐藤 仁 九州大学, 大学評価情報室, 助教 (30432701)
|
Keywords | 大学経営 / PDCAサイクル / IR / 教育指標 / 研究指標 |
Research Abstract |
この研究は、国立大学法人の経営にPDCAサイクルを構築するための具体的な経営支援のモデルに関し実践的研究を通じて開発することを目的としている。平成21年度は、以下の3点を目的とする研究を行った。 (1) 国内の大学における大学経営支援の現状と課題の明確化を目的として、国立大学法人の制度的特長とマネジメント上の課題に関する文献調査を行うとともに、大学評価担当者の抱えている課題に関するアンケート調査を行い、その結果を大学評価担当者集会(下記参照)の参加者にフィードバックした。また、大学経営支援のための人材育成を目的とした研修(SDセミナー-現場と計画・評価をつなぐ)を九州大学内外の職員を対象に試行的に行った(平成21年9月18日及び25日、九州大学)。さらに、大学評価の先進的な実践事例であるオランダの大学におけるIRの活動に着目し、どのようにPDCAサイクル構築の支援をしているのかを明らかにするために、オランダのQANU、KNAW、VSNU、ロッテルダム大学、ハーグ大学、ユトレヒト大学のIRスタッフに対する調査と意見交換を行った(平成21年2月)。 (2) 教育指標開発を目的として、国内外の教育指標開発の動向と内容を文献調査するとともに、教育指標開発とエンロールマネジメント体制の機能用件の抽出を行った。 (3) 研究指標開発を目的として、計量書誌学の先行研究のサーベイを行うとともに、論文生産性の成長率、経年変化把握のための指標、異なる分野や部局を対象とした研究パフォーマンスの比較手法の開発を行った。 以上に加えて、全国の大学評価担当者を対象とした大学評価担当者集会を開催(平成21年9月、九州大学、64大学等(私立13校、公立10校、国立38校、大学評価・学位授与機構,大学基準協会、国立情報学研究所)から、150名が参加。)し、研究成果の公表、参加者からの事例報告、教育研究活動のマネジメント課題に関する意見交換・情報交換を行うとともに、大学評価をテーマとするワークショップを行い、大学評価担当者間での知見の共有を図った。
|
Research Products
(1 results)