2010 Fiscal Year Annual Research Report
公共政策系「専門職」大学院の戦略的発展に関する研究
Project/Area Number |
20600014
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
西出 順郎 岩手県立大学, 総合政策学部, 准教授 (20433112)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
縣 公一郎 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00159328)
米澤 彰純 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 准教授 (70251428)
|
Keywords | 公共政策系大学院 / Master of Public Administration / Master of Public Policy |
Research Abstract |
(1)2009年2月に実施した米国公共政策系大学院へのインタビュー調査(計13大学院)結果を取りまとめ、米国公共政策系大学院の成功的要因、今後の展望さらには各大学院の課題等を明らかにするなど近年の当該動向を整理し、2010年4月開催の米国行政学会(American Society for Public Administration)でその成果を報告した。 (2)2009年11月に実施したカナダにおける公共政策系大学院へのインタビュー調査(計4大学院)結果及び上記米国の結果を考察し、2010年5月開催の日本高等教育学会でその成果を報告した。 (3)2010年には9月から11月にかけてわが国における公共政策系大学院へのインタビュー調査(計13大学院)を実施し、日米公共政策系大学院の比較分析を行った。その内容については2011年5月29日開催予定の日本高等教育学会で報告する。 一部概要は以下のとおり。 (1)立地条件、学位のネームバリュー等、重視されるもしくは課題とされる要因は比較的類似、大学院としての基本的(外形的)枠組に際立った差はみられない。 (2)米国の特徴としては、ポリシー・スクールから公務職へのキャリアパスについて、ビジネス・スクールやロー・スクールからの公務員および非営利職員志望者や増加し、行政経営、NPO経営のサティフィケート等を提供するビジネス・スクールが新設する傾向がみられることから、日本とは異なる意味で公共政策系プロフェッショナル・プログラムとしての優位性確保が挙げられる。 (3)また、米国は政策分析、マネジメント系といったスキル系に時代の自然環境やセキュリティ問題といったといった時代のトレンドを強く意識した個別政策系の科目提供を積極的に展開している傾向がある。
|
Research Products
(2 results)