2008 Fiscal Year Annual Research Report
運動が不活動による痛みの発生・予防に与える影響を探る
Project/Area Number |
20602008
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Research Institution | Nagoya Gakuin University |
Principal Investigator |
肥田 朋子 Nagoya Gakuin University, 人間健康学部, 准教授 (20223050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水村 和枝 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (00109349)
田崎 洋光 名古屋学院大学, 人間健康学部, 講師 (50367877)
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Keywords | ギプス固定ラット / 痛み / トレッドミル / ストレッチ |
Research Abstract |
動物施設の空調整備により、実験の開始が遅れたが、着脱可能な装具による不動モデルの検討を行いつつ、ギプス固定による不動モデルを作成し、ストレッチとトレッドミル走を行わせ、痛みの発生・予防効果があるか検討した。 着脱可能な装具の試作は、まず装着状態を維持させることに問題があり、試行錯誤を繰り返した。数日間の維持が可能となった試作品で、着脱を繰り返してみたが、再装着時には、下腿の形状変化に十分対応できず、浮腫や褥創様の皮膚変化を生じてしまい、今年度中に完成させることはできなかった。 一方、ギプス固定による不動ラットを麻酔下で5日/週、1回30分の足関節背屈ストレッチングを行うストレッチ群と5日/週、1回15分、15m/minの速さでトレッドミル走行させるトレッドミル群、不動期間中ギプスの巻き直しのみを行うコントロール群の3群を設定し、関節可動域、疼痛閾値の変化を経時的に測定した。なお実験終了時には、両側ヒラメ筋、足底筋、腓腹筋および長指伸筋を取り出し、筋湿重量測定の後、横断凍結切片作成用ブロックを作成した。さらに潅流固定後、L4〜L6後根神経節を取り出して包埋した。 関節可動域は、固定したすべての群で経時的に低下したが、ストレッチ群は、その程度が若干抑制されていた。一方、不動化による疼痛発生は、ストレッチ・トレッドミル両群ともに認められ、予防することはできなかった。今後は、筋および神経の組織像に関しての解析を進めるとともに、トレッドミル条件の検討を進め実施していく。
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Research Products
(7 results)