2008 Fiscal Year Annual Research Report
地域博物館標本と最新地球史研究成果の融合による新たな博物館教育の試み
Project/Area Number |
20605002
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
川上 紳一 Gifu University, 教育学部, 教授 (80183036)
|
Keywords | 自然史博物館 / 地球史 / ESD / 岩石 / 礫岩 / 科学教育 / 生涯学習 |
Research Abstract |
本研究は、岐阜県加茂郡七宗町「日本最古の石博物館」の展示標本に、最新地球史研究の知見を融合させて、自然史博物館の展示物開発や講演会を行って、地域の文化拠点としての自然史博物館のあり方を明らかにしようというものである。岐阜大学および日本最古の石博物館は、2008年4月から国連・ユネスコが展開する「持続可能な発展のための教育10年」における「中部ESD拠点」に参加し、博物館における教育活動と持続可能な地域に結びつけ取組みを開始した。これにともない「日本最古の石博物館」の展示解説書を作成した(川上・東條、2008)。また、2008年7月から9月にかけての約2ヶ月間にわたり、「スノーボール・アース仮説の成立と検証の行方」をテーマに企画展示、講演会を開催した。この他にも、一般市民向け講演会、化石発掘体験用展示物の開発、岐阜大学公開講座を行った。 一方、ESDに関しては、平成20年度に3回町づくり講演会を行い、地区のリーダーの方々と活性化へ向けて、意見交換を行っており、今後は具体的なアクションプランをつくることが課題である。 日本最古の石博物館の化石標本については、中学校での授業での活用の可能性を探り、予察的授業実践を行った(青井ほか、2009)。 さらに、2009年度の夏季特別展開催へ向けて情報収集を行い、「金生山化石展」を実施することとした。
|