2010 Fiscal Year Annual Research Report
複合現実博物館における仮想色修復のための透過度可変型デジタルガイドシステムの構築
Project/Area Number |
20605012
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
堀井 千夏 摂南大学, 経営学部, 准教授 (00273863)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 宏介 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (90187188)
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Keywords | 複合現実博物館 / 仮想色修復 / 透過度可変 / デジタルガイド |
Research Abstract |
近年,絵画や工芸品,建築物といった(有形)文化財の多くは,長期に渡る直射日光や湿気をはじめとする環境的要因によって既に劣化しており,色彩や形状は損傷した状態で保存されている.当時の状態を再現したくても文化財の修復作業には高度な専門技術と膨大な時間を必要とするため容易ではない.そこで,本研究課題では,実世界にコンピュータで生成した仮想空間を融合させようとする複合現実感技術を用いて,実物体の写実性や臨場感を保存しながら退色した文化財の色修復を仮想的に実現することを目的としたデジタルガイドシステムの構築を平成20年度から本年度まで行ってきた. 初年度は色修復像の生成手法および実物体の3次元計測手法について提案したが,2年目となる平成21年度は,この手法を用いてデジタルガイドの試作システムを構築した.また,デジタルガイドシステムを利用するために必要となる修復情報(場所・色)の選定ツールの作成に加えて,利用者の色覚特性を補正するためのガイドメニューや博物館を想定した利用者にとって効果的なインターフェースの設計を行った. 最終年度である本年度は,昨年度に設計したユーザインタフェースを統合して試作システムに実装した.更には,本システムを用いて絵巻物の色修復についての評価実験を行った.この評価実験により,本手法が従来の色再現手法に比べて色再現性を向上させていることを確認することができた.
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Research Products
(2 results)