2010 Fiscal Year Annual Research Report
「博物館学」の知の導入と連携による公園の博物館的機能展開手法の開発に関する研究
Project/Area Number |
20605017
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Research Institution | Parks and Recreation Foundation |
Principal Investigator |
堀江 典子 (財)公園緑地管理財団(公園管理運営研究所), 研究部, 主任研究員 (70455484)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平松 玲治 (財)公園緑地管理財団(公園管理運営研究所), 研究部, 上席主任研究員 (50455482)
森本 千尋 (財)公園緑地管理財団(公園管理運営研究所), 研究部, 上席主任研究員 (40455481)
大浦 康史 (財)公園緑地管理財団(公園管理運営研究所), 研究部, 主任研究員 (60455483)
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Keywords | 博物館 / 公園 / 造園学 / 展示解説 / 運営管理 |
Research Abstract |
博物館と公園は、各々従来からの機能に加えて、より幅広い役割を担うことが期待され、空間的にも機能的にも重複が進んでいる。本研究は、博物館と公園との関連性を整理し、補完と連携のあり方を追求することによって、公園における博物館的機能の充実を図り、公園管理運営の現場で展開できる手法を開発することを目的としている。 22年度においては、20~21年度から引き続き参考事例となる博物館及び公園等の現地調査及びヒアリングによる事例収集、博物館の公園化と公園の博物館化の現状把握に努めるとともに、これまでの成果を総括し、博物館と公園のそれぞれにおける機能の相違を博物館的機能(収集、保存、調査研究、展示、教育)及び公園的機能(レクリエーション、環境保全、景観形成、防災)の観点から整理して考察し、役割分担と連携について検討した。その上で、今後、都市公園において博物館的機能を適切に展開していくことを念頭に、都市公園における博物館的機能導入の目的は「園内資源の保全と活用による、公園としての価値及びサービスの向上を通じた社会貢献」であることを提示し、その展開方法を、展開の流れ(フロー)、展開手法の構成(機能、手法の種類、実施手段)として整理し、具体的な展開手法案を自然的資源の活用、歴史文化的資源の活用、技術資源の活用、の観点から提案した。また、実際の都市公園の管理運営現場での展開として、国営昭和記念公園において品種保存されている花ハスについて、博物館的機能の展開手法として展示を試行した。
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Research Products
(13 results)