2011 Fiscal Year Annual Research Report
日本のイノベーションシステムと研究開発・知的財産活動:ミクロデータに基づく実証
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20607004
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| Research Institution | Seijo University |
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Principal Investigator |
伊地知 寛博 成城大学, 社会イノベーション学部, 教授 (40344072)
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| Keywords | イノベーションシステム / 研究開発 / 知的財産 / 統計 |
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| Research Abstract |
本研究の全体構想では,研究開発活動や特許等の知的財産に係る活動をそれぞれイノベーションの固有の機能として捉えることで,知識創造・能力構築から価値創出までを包含するイノベーション.システムに関して,企業レベルでのデータに基づいて実証分析を通じて明らかにしていくことをめざしている.
イノベーション・システムについては,国による相違や特徴を有することがかねて指摘されていることから,国全体としての状況を把握し,かつ,共通的基盤のもとで国際比較ができるような測定体系を有していることが不可欠である.本年度は,イノベーション・システムを適切に理解できるようになることに大きく関わる,実証分析の基盤となる科学技術・イノベーション統計の整備に係る課題を提起して整理を行い,変化している研究開発活動やイノベーション活動における現在の状況をより的確に測定し,国際比較可能性を確保するようにして,これらデータに基づく分析や研究に資するような提案を行った.その際に,統計調査の種類や測定対象,それから調査対象部門ごとに,現状では適切には把握されていない点や改善方策を具体的に指摘した.
単に実証分析を行うだけであれば多様なデータを活用し得るが,国全体の状況を把握して政策分析・形成に寄与し,科学技術・イノベーション統計に係る国際的動向への追随を図るという点において,統計調査等に基づく体系的・国際調和的なデータの集積は必須であり,これに係る網羅的かつ具体的に課題を列挙し,「科学技術・イノベーション政策のための科学」なども含まれるこの領域における今後の研究をさらに進展させるための基盤に関わる含意を提供した.
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Research Products
(2 results)
