2010 Fiscal Year Annual Research Report
高臨界角スーパーミラーを用いた多重チャネル中性子収束デバイスの研究
Project/Area Number |
20612017
|
Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
曽山 和彦 独立行政法人日本原子力研究開発機構, J-PARCセンター, リーダー (90343912)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山村 和也 大阪大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (60240074)
丸山 龍治 独立行政法人日本原子力研究開発機構, J-PARCセンター, 研究員 (90379008)
|
Keywords | 中性子収束 / スーパーミラー / 数値制御ローカルウェットエッチング法 / 回転非球面 / 即発γ線分析 / 中性子回折散乱 |
Research Abstract |
本研究は、原子力機構で開発した高性能スーパーミラーと阪大で開発した数値制御ローカルウェットエッチング法による高精度形状基板の技術を融合して高性能中性子収束ミラーの開発を目指した。これまでに(1)散漫散乱を10-5以下に抑えた世界最高の平滑スーパーミラーの開発、(2)基板からの剥離防止、(3)高精度回転曲面研磨法を併用した非球面基板の開発、(4)これらを組み合わせたm=2(120層)の回転楕円スーパーミラーの製作に成功した。H22年度(大震災によりH23年度まで延長)では、(1)多重チャネル化、(2)中性子特性試験を計画した。その結果、別途予算で製作した高臨界角スーパーミラーを大量製造できる基板回転機構を使用してm=3(400層)、直径6~8mm、長さ100mmの回転楕円スーパーミラーの試作に成功した。また、多重チャネル化を目的として放電加工によるアルミ製基板支持具を製作した。中性子収束特性の評価に関しては、大震災の影響によりJRR-3が停止したため、J-PARC/MLFにおいて中性子イメージングプレートを用いた中性子集光実験を実施し集光径300μmが得られた。
|
Research Products
(4 results)
-
-
-
-
[Presentation] A Spheroidal Supermirror2011
Author(s)
K.Soyama, D.Yamazaki, R.Maruyama, H.Hayashida, M.Nagano, N.Zettsu, K.Yamamura
Organizer
Asia-Oceania Conference on Neutron Scattering
Place of Presentation
つくば国際会議場
Year and Date
2011-11-23