2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20650009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
佐藤 一郎 National Institute of Informatics, アーキテクチャー科学研究系, 教授 (80282896)
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Keywords | 原子時計 / 分散システム / 分散アルゴリズム / 同期系 / 時刻合わせ / 通信遅延 |
Research Abstract |
同期、相互排除、認証、暗号化などの分散システムにおいて必須となる分散アルゴリズムや通信プロトコルについて、事象順序づけや識別子の生成において時刻情報を使っているかを調べた。具体的には既存のアルゴリズムやプロトコルの時刻情報の取得有無や必要精度については、それらの仕様書や論文などを調べるとともに、分散システムの処理の多くはオープンソース化されていることから、そのソースプログラムについて時刻取得システムコールの呼び出し有無などを調べることちにした。この結果、既存の代表的なプロトコルや分散アルゴリズムを、(1)絶対時間の計時を必要とするもの、(2)(相対的な)時間経過の測定を必要とするもの、(3)時間情報を必要としないものに分類し、次に時間情報の桁数や演算の正確により、(a)事実上のコンピュータに内蔵された原子時計による時間情報を正確と扱えるものと(b)それ以外に分類した。(1)は暗号関連及びユニーク識別子の生成以外は少ないが、それらも乱数生成処理を利用しており、絶対時間の計時を必ずしも必要としているわけではないことがわかった。逆に言うと時計の計時誤差を前提にしているといえ、チップスケールの原子時計が普及すると分散アルゴリズムが一変することを意味する。
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Research Products
(9 results)