2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20650024
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Tohoku Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
大町 方子 Tohoku Bunka Gakuen University, 科学技術学部, 准教授 (90316448)
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Keywords | 多項式 / パターン認識 / 画像検索 / 画像認識 / テンプレートマッチング / パターン表現 / コンピュータビジョン / 画像近似 |
Research Abstract |
本年度は、画像パターンの表現に適した直交多項式を検討し、画像パターンが与えられたときにそれを近似する直交多項式を高速に求める方法について検討した。また、直交多項式によるパターン表現の画像パターン認識への応用について検討した。具体的な実施内容は下記の通りである。 1.直交多項式を用いたパターンの表現法の開発 直交多項式には様々な種類があり、重み関数や定義域が異なる。パターンを表現することを目的とした場合に、扱いやすさ、近似精度、処理時間等を考慮して適切な直交多項式について検討した。その結果、定義域が無限区間のものは近似精度が悪く本研究の目的として用いることは困難であることが分かった。定義域が有限区間のルジャンドル多項式やチェビシェフ多項式が本研究の目的には適していることが分かり、これらを用いた場合にパターンを近似する手法について検討した。その結果、画像との内積を用いてパターンを近似することで実用上十分な処理時間での近似が実現できることが確認された。 2.直交多項式を用いた画像パターン認識アルゴリズムの応用 多項式を用いて任意の位置・サイズにおける画像とのテンプレートマッチングを高速に実現する手法を開発した。また、検討したパターン表現法を用いた、画像パターン認識の具体的なアプリケーションについて検討した。その結果、画像中の交通信号や交通標識を探索する目的として用いることができることが分かり、多項式を用いた画像の表現によって高速な探索を実現する手法を開発した。
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