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2008 Fiscal Year Annual Research Report

加齢に伴って眼と被毛色が変化する新奇自然発症突然変異マウスの系統確立と原因究明

Research Project

Project/Area Number 20650062
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

石川 明  Nagoya University, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (20211724)

Keywords育種学 / 遺伝子 / マウス / 被毛色 / 突然変異
Research Abstract

以前に、インドネシア産野生キャスタネウスマウスから発見した毛色突然変異遺伝子p^<cas>(pink-eyedcastaneus)を既存のC57BL/6J系統に導入したB6.Cg-p^<cas>コンジェニック系統を維持している過程で、加齢に伴ってp^<cas>ホモ型個体よりも眼と被毛色が濃くなる個体を新奇に発見した。本研究の目的は、この新奇突然変異形質を持つ系統を新たに確立し、その遺伝様式と表現型の特徴を明らかにし、さらに原因遺伝子の探索を行うことである。本年度は、以下のことを行った。
(1) 遺伝様式の推定と表現型の特徴解析:
眼・被毛色が変化した新奇突然変異個体と変化しない通常の突然変異個体をC57BL/6Jと交配し、両交配から全て野生型の表現型を示すF1個体を得た。それぞれF1同士を交配したところ、新奇突然変異個体を用いた場合、192個体のF2世代を得た。このF2の表現型分離比は、野生型が147個体、通常の突然変異タイプが32個体、新奇突然変異タイプが13個体であった。これらの分離比から眼と被毛色が濃くなるためには、p^<cas>遺伝子の他に、常染色体上にある単一の劣性遺伝子が関与している可能性が考えられた。一方、通常の突然変異個体を用いた場合、現在のところ17個体のF2しか得ることができなかった。眼色と被毛色の変化を経時的に観察した結果、新奇突然変異タイプの眼と被毛は生後3ヶ月齢までに濃くなることが明らかとなった。また、被毛の光学顕微鏡標本を作製し観察したところ、新奇突然変異個体では通常突然変異個体よりもメラニン色素顆粒が多くなっていることが明らかとなった。
(2) 新たな突然変異系統の確立:
上記F2世代で得られたホモ型個体同士を交配して、それぞれの対立遺伝子の固定化を始めた。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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