2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20650080
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
宮城 光信 Sendai National College of Technology, 校長 (90006263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩井 克全 仙台電波工業高等専門学校, 情報通信工学科, 助教 (10361130)
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Keywords | 中空ファイバ / 赤外レーザ光 / 先端機能デバイス / レーザ治療 |
Research Abstract |
生体組織に対する切開・蒸散作用の大きなEr:YAGレーザは、最近、医療の各診療科目に急速にその応用が展開されている。それは中空ファイバにより、Er:YAGレーザ光の安定伝送が可能になったからである。最近、内径100μm超細径中空ファイバの製作について見通しが立ってきた。一方、歯科領域において、根管治療が行われ、歯根の感染部を取り除くためにファイルと呼ばれる外径160μm程度の刃物が用いられている。長く使用したファイルは切れ味が落ち、治療時間が長くなるが、Er:YAGレーザ光を用いれば効率よい切除を保ち、治療時間の短縮が可能となる。それ故、術者にフレンドリーな超細径中空ファイバ型レーザファイルを開発することは重要な課題になっている。 本研究は、平成20年度において以下の研究を行った。 1. 超細径光学ポリマー内装銀中空ファイバ型レーザファイルの製作 内径100μm、長さ10cmの光学膜内装銀中空ファイバの製作を図る。従来用いてきた光学膜材料のCOP(環状オレフィンポリマー)では、Er:YAGレーザ光伝送に最適な膜厚の0.3μmを成膜することが困難であった。COP以外の光学膜材料として、無機材料に注目し、数種類の無機塗料を用いて中空ファイバを製作し検討した結果、OCクリヤーNo.300が適していることが分った。このOCクリヤーNo.300を用い、Er:YAGレーザ用超細径中空ファイバの製作を行うことができた。 2. 超細径先端素子一体型中空ファイバの製作 内径100μmの超細径先端素子用先端封止部の製作を行った。内径320μmのガラス管の先端部を、ガスバーナーの加熱で溶融し、先端封止を行うことができた。先端形状をレンズ形状に加工することで、封止部の表面に集光するボール型、集光効果のない平板型、光軸から90°方向へ照射する側方照射型を製作できた。
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