2008 Fiscal Year Annual Research Report
仮想事例とSNSによる保健医療福祉連携教育演習システムの構築と有用性の検証
Project/Area Number |
20650087
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
真柄 彰 Niigata University of Health and Welfare, 医療技術学部, 教授 (70410256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 榮明 新潟医療福祉大学, 学長 教授 (50018397)
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Keywords | 連携教育支援システム / 仮想事例 / SNS / TV会議 / 大学間連携 |
Research Abstract |
当大学は設立以来保健医療福祉連携教育の重要性に着目してきた。カリキュラム策定にあたって学年を追う毎に学生が連携に対し徐々に目覚めることができるように、また教員も連携教育の重要性を認識し、ファシリテータとしての能力を備えていくことを目指し、連携に関する座学と演習が交互に組み合わされることを意識してきた。連携教育の先進地である英国連携教育推進センターに学ぶため2007年に首都大学東京、慈恵医大グループと一緒にまた2008年には当学単独で訪問した。CAIPEセンター長のHugh Barr氏や副センター長のHelena Low女史の指導や助言を受けるため両氏も来日した。連携教育の仕上げである「連携総合ゼミ」の改善を目指しているが、600名近くになる4年生全員に連携演習を行うことは場所やファシリテータ教員の数の制約から困難がある。サザンプトン大学やオックスフォードブルックス大学にならい、仮想事例データベースの作成をめざしている。英国には「患者の語りのデータベース」などがあり、インターネットを介して事例が演習に利用されている。日本でもこれにならった組織が活動開始している。当大学でも仮想事例の蓄積を開始した。英国でも用いられているTV会議システムによる連携教育も実験をおこなった。2008年の当大学連携総合ゼミは外部ファシリテータによる指導を片山壽尾道市医師会長に依頼した。尾道方式の症例検討会議も見学した。平成20年度は連携を目指した「総合ゼミ」の発表会で尾道市医師会館と当学講義室とをインターネットで双方向にむすび、実際に発表と指導を受けた。現在県内外の大学が合同で連携演習ができる方策を目指している。遠隔地の大学問で合同演習するために仮想事例データベースの構築を開始し、またすでに導入されたConnect Pro (TM)などのTV会議システムを使用させて頂き、使用実験をおこなった。Social Networking Sewice (SNS)も使用させていただき遠隔地の大学であっても共同演習ができる体制作りを準備している。
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