2009 Fiscal Year Annual Research Report
仮想事例とSNSによる保健医療福祉連携教育演習システムの構築と有用性の検証
Project/Area Number |
20650087
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
真柄 彰 Niigata University of Health and Welfare, 医療技術学部, 教授 (70410256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 榮明 新潟医療福祉大学, 医療情報管理学部, 教授 (50018397)
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Keywords | 連携教育支援システム / 仮想事例 / SNS / TV会議 / 大学間連携 |
Research Abstract |
カリキュラム改訂で学年を追う毎に学生が連携に対する自覚が高まるように、また教員も連携教育のためのファシリテータ能力を備えそいくことを目指し、連携に関する座学と演習が交互に組み合わされるカリキュラムがほぼ完成してきた。 2009年7月大学院の講義においてライブ講義システムを使用した国際的な通信により学生の連携の研究発表とそれに対しロンドンからCAIPEセンター長のHugh Barr氏より講評をいただく実験に成功した。8月にロンドンセントジョージ大学Fiona Ross学部長が来日し新潟県内7大学の学生70名を対象にした連携演習ゼミをおこなうときの指導を受けた。9月にCAIPE副センター長のHelena Low女史が来日し当大学8学科の学生を対象に連携総合ゼミの演習を指導した。 連携教育の先進地であるセントジョージ大学ロンドン校に学ぶため11月に首都大学東京、埼玉県立大学のグループと一緒に訪問し"vPsim"というオンラインで連携教育用仮想事例を製作する方法を学んだ。この開発方法を日本にも普及さらるため2010年2月に東京と新潟で2回にわたり"vPsim"研修会をおこなった。 連携教育の仕上げである「連携総合ゼミ」の改善を目指しているが、600名以上になる4年生全員に連携演習を行うことは場所やファシリテータ教員の数の制約から困難がある。サザンプトン大学やオックスフォードブルックス大学にならい、仮想事例データベースの作成と蓄積を開始した。例えば骨粗鬆患者の大腿骨頚部骨折の事例などのストーリーを取り上げ、それによりシナリオを作成、これをもとにイラストを用いてパワーポイントにより学生に経時的に経過を提示できるものを作成した。これをサーバーに蓄積するときに改ざんをふせぐことやナレーションを挿入するためにFlashのファイル形式に変換し、オンデマンド講義システムサーバーに約10例の仮想事例を蓄積した。次年度は実際に構築した仮想事例データベースを用いて学生の連携演習に用いることが目標である。
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