2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者に対する筋力増強運動の効果と成長因子の遺伝子多型との関連性
Project/Area Number |
20650089
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Himeji Dokkyo University |
Principal Investigator |
武田 功 Himeji Dokkyo University, 医療保健学部, 教授 (00163402)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
半谷 静雄 姫路獨協大学, 医療保健学部, 教授 (80075522)
石原 昭彦 京都大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (90184548)
村上 慎一郎 姫路獨協大学, 医療保健学部, 講師 (30454763)
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Keywords | リハビリテーション / 運動療法 / 遺伝子多型 / IGF1 |
Research Abstract |
高齢者における筋力増強運動の効果には個人差がみられる。これは、運動感受性と関係があり、効果的なリハビリテーション治療を行うには、遺伝的な素因であるジェノタイピングを検証し、テーラーメードの運動処方が必要であると考えられる。本研究では、運動感受性が検証されているSNPs (single-nucleotide polymorphisms)と筋力との関連性から、本邦の高齢者におけるテーラーメード運動処方の可能性について検討する。特にIGF-I (insulin-like growth factor I)、CNTF (ciliary neurotrophic factor)の2つの遺伝子多型と筋力、及び筋力増強運動の効果との関連性から、本邦の高齢者において運動感受性に関与する遺伝子か検証した。先ず健常若年者に対して,6週間の筋力増強運動を行った。運動前、運動3週間後、6週間後の身体組成、膝伸筋力、及び超音波による筋組織厚の計測、及びIGF-1受容体、CNTFの遺伝子多型を測定した。筋力増強運動の結果、膝伸筋力は運動後3週間では有意な増加が観察されなかったが、運動開始6週後に8%の有意な増加がみられた。一方、身体組成や周径の変化は観察されなかったが、超音波断層測定による筋組織厚は運動後6週間で、大腿直筋5.6mm、中間広筋4.0mmの有意な増加が観察された。また、内側広筋の筋組織厚は増加傾向にあったが、有意な増加は観察されなかった。遺伝子多型によりグループ分けを行うとIGF-1受容体の多型により、筋力、及び筋厚の増加に有意差が認められた。さらに高齢者に低強度の筋力増強トレーニングを行い、ビタミンD受容体、CNTFの遺伝子多型と日常生活、筋力、筋量との関係を検証した。その結果、日常生活の動作レベルと遺伝子多型との間に関係が認められた。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Effects of vitamin D receptor gene polymorphisms on low-resistance training using exercise machines : the' Power Rehabilitation' program.2009
Author(s)
Murakami S, Otsuki T, Maeda M, Miura Y, Morii S, Kiyokane K, Hayakawa S, Maeda A, Imakawa T, Harada S, Handa T, Nishimura Y, Murakami S, Kumagai N, Hayashi H, Chen Y, Suemori S, Fukushima Y, Nishida S, Fukushima K.
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Journal Title
Int J Mol Med 23
Pages: 81-88
Peer Reviewed
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