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2008 Fiscal Year Annual Research Report

サーカディアンリズムのいつ学習記憶しやすいか?

Research Project

Project/Area Number 20650094
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Research InstitutionKyushu Institute of Technology

Principal Investigator

夏目 季代久  Kyushu Institute of Technology, 大学院・生命体工学研究科・脳情報専攻, 教授 (30231492)

Keywords概日周期 / 海馬スライス / β波 / 長期増強 / 精神疾患 / カルバコール / 海馬 / 記憶学習
Research Abstract

サーカディアンリズム(CR)の異常が、なぜ精神疾患、脳波異常を引き起こすのか、現在の所、不明である。また、それらに関する基礎的な研究も世界的に全くない。本研究では、それらの機構を探る端緒として、24時間と長周期のCRと、数10ミリ秒〜数100ミリ秒と短周期の脳波との関係を明らかにする。つまり、各脳波のCRの様々な位相での起こりやすさをラットを用いて調べる。またCRを壊したラットにおいて、海馬脳波は正常通り出現するのかを調べる。さらに脳波に対するCRの影響が確認出来たならば、ラットの学習行動とCR位相との関係を明らかにする。
これまでの結果では、主観的夜昼両ラットから切り出した海馬スライスのカルバコール誘導β波の周波数に違いは観察されなかったが、主観的昼のラットから切り出した海馬スライスのカルバコール誘導β波は主観的夜から切り出したものに比べ、β波の持続時間は短く、また断続的に出現するβ波のインターバルも短かった。つまり、主観的昼ラットの海馬スライスにおけるβ波出現頻度は高かった。
ニコチン性アセチルコリン受容体の阻害薬をそれぞれのβ波に投与すると、主観的夜ラットから得られた海馬スライスにおけるβ波は影響を受けなかったが、主観的昼ラットから得られた海馬スライスにおけるβ波の出現インターバルは伸び、主観的夜ラットのβ波のそれに近くなった。
以上の事より、主観的昼ラットから得られた海馬スライスには、主観的夜ラットから得られたスライスに比べ、ニコチン性アセチルコリン受容体を多く含み、β波の活動性の違いが観察されたと考えられる。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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