2008 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの運動成就の動画質問による適応型コンピュータテスト開発
Project/Area Number |
20650106
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
西嶋 尚彦 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (50202239)
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Keywords | 運動動作技能 / 運動能力 / 項目反応理論 / 達成度評価テスト |
Research Abstract |
本研究では新しいテスト理論である項目反応理論(IRT)と動画データベース技術を適用して,走行などの基本運動における運動動作の習熟度を測定する動画質問による適応型コンピュータテストを開発することを目的とし,以下の検討課題を順次検討した.1)運動動作構造に基づき,動作達成項目を用いた運動動作の達成度(絶対)評価テストを作成し,2)項目反応理論(IRT)分析を適用してテスト項目特性とテスト特性を分析し,3)運動動作達成度テストの精度と妥当性を分析した. 【対象】運動動作が成熟している大学生男女計100人以上 【手続き】1)運動動作技能領域にテスト項目を対応させた測定モデルを作成した.5人の体育の専門家を対象とするデルファイ法を伴う特性要因分析法を実施し,各運動について運動局面と運動動作構造を構成し,内容的妥当性と局所独立性を満足する動作テスト項目と習熟動作基準を作成した.2)走行動作,サッカーボールキックの蹴球動作とヘディング動作,競歩動作を撮影した.2回実施し運動成績の良い方の動作を選択した.3)項目反応理論(IRT)分析を適用し,テスト項目特性とテスト特性を分析した. 【調査項目】各運動の達成度テスト項目は2件法尺度を用いた20項目程度で構成した. 【データ分析】達成度テストデータに基本2値モデルの項目反応理論(IRT)分析を適用して,テスト項目特性曲線(ICC),テスト項目情報量(IIF),テスト特性曲線(TCC),テスト情報量(TIF),テストの精度,テストの1次元性,テスト項目特性値の不変性,能力推定値の不変性,テスト項目特性曲線(ICC)の適合度を分析した.テスト項目特性値の推定にはベイズ推定法を用いた.1因子分析とスクリープロットからテスト項目の1次元性を分析した.
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