2009 Fiscal Year Annual Research Report
医療組織における安全に対する研修・教育プログラムとその評価に関する研究
Project/Area Number |
20650109
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
相馬 孝博 Tokyo Medical University, 医学部, 教授 (90262435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱野 強 島根大学, プロジェクト研究推進機構, 講師 (80410257)
藤澤 由和 静岡県立大学, 経営情報学部, 准教授 (70387330)
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Keywords | 医療安全 / 安全文化 / 職員研修 |
Research Abstract |
東京医大では、本研究に先行するアンケートデータはなかったが、数年来、全職員向け研修をDVD使用により徹底化しているので、本年は、名古屋大で行ったアンケートと同様のアンケートを行い、設問内容も両大学でほとんど同じものを用いて、できるだけ比較可能なものにした。 名古屋大の分析の際同様、Mann-Whitney検定を用いてを用いて2群の差異の有無を検証した。 東京医科大学の方が名古屋大学よりも望ましい結果が得られた設問は、「職場内で生じた過誤については職員に報告がある」「自分の部署でミスをした職員は、必ずミスを報告している」「ミスが生じた場合、それが患者に対して害を与える可能性が全くない時、どのくらいの頻度で報告されますか」「.患者に対して害を与えうるミスが生じたが、それが結果として害をもたらさなかった場合、どのくらいの頻度で報告されますか?」等の設問があった。 逆に名古屋大学の方が東京医科大学より望ましい結果が得られたものは、「自分たちが通常受けている(治療を受ける場合に)医療サービスの質は、過去5年間でどのように変化したとお考えですか」、「業務遂行時、安全でない状態が分かった時は、無視して誰かがなんとかするだろうと考える」「もしも自分が職務中にミスを犯しても、誰も気づいてない場合には黙っている」といった設問でスコアが高かった。 今後は、東京医大では名古屋大学方式に準じた具体的研修プログラムを施行するとともに、別の統計手法にても検証する。
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Research Products
(5 results)