2010 Fiscal Year Annual Research Report
医療組織における安全に対する研修・教育プログラムとその評価に関する研究
Project/Area Number |
20650109
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
相馬 孝博 東京医科大学, 医学部, 教授 (90262435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱野 勉 島根大学, プロジェクト研究推進機構, 講師 (80410257)
藤澤 由和 静岡県立大学, 経営情報学部, 准教授 (70387330)
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Keywords | 医療安全研修 / 職員研修会 / 医療安全文化 / リスクマネジメント |
Research Abstract |
医療安全研修プログラムを,従来型の単発講演から,同一内容を反復して連日施行する研修に変更することにより,組織の医療安全文化がどのように変わりうるかの評価を行った。某国立大学病院では,2005年8月より専従の医師職の医療安全管理者が配置され,上記のように全職員向けの安全研修を大幅に変更し,全員受講を期した。本研究では,この試みが職員の医療安全意識と組織の医療安全文化を改革することに有効となるか否かを,カスタマイズした医療安全文化を評価するツールを用いて検証し,組織の医療安全意識・医療安全文化の水準とともにその変化に関する分析を行った。職種別の安全意識の変化,職種間の安全意識の変化をSteel-Dwass法による多重比較を行った結果,医療安全集中研修会の開始時と3年経過時では,組織環境・リスクマネジメント・コミュニケーション・自己意識の因子から計算される総合スコアは,組織全体として3年経過時の方が高くなっていることがわかった。このことから,全職員参加に向けた集中研修会という教育介入により,組織全体として安全意識と安全文化が向上していることが示唆された。また,安全意識と安全文化を測定する4つの因子について,職種を問わず,意識の差異が存在することを確認した結果,集中研修会という形で教育介入を行った場合,4つの因子全てに影響を与えるとは限らず,逆に意識を下げうることもあることがわかった。医療安全研修会を連続して集中的に開催する意義は大きい。
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Research Products
(8 results)