2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20650114
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
松岡 英子 Shinshu University, 教育学部, 教授 (20126709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 樂 信州大学, 教育学部, 教授 (50135117)
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Keywords | 家族介護者 / ストレス / コーピング / 負担感 |
Research Abstract |
要介護高齢者を介護している家族介護者の介護ストレスや負担感について、ストレス理論を適用して介護ストレスの影響要因と介護者のコーピングの様態を解明し、家族介護者のエンパワーメント支援に関するメカニズムを析出することを目的にしている。初年度である本年度は、家族介護者の介護ストレスや負担感に関する内外の研究成果をレビューし、介護ストレスへの影響要因を探ると共に、コーピングの類型やコーピングの効果を検討した。ストレス理論で重要な概念である「コーピング」に関しては概念の混乱と把握方法の難しさのために実証研究は遅れているが、家族介護者のコーピング・スタイルは問題解決型、認知変容型、回避情動型といった類型が導き出されている。また、インターネットの各種相談サイトにおける相談内容とその回答を収集し、具体的な内容に関して研究知見との突き合わせを行った。インターネットを媒体とした介護者支援の事例としては、介護相談のホームページ等で取り組みがなされているが、それらは介護者の立場から状況を一方的に説明し、専門家や介護経験者等がその情報を基にアドバイスを与えるというものであり、実際に行われている介護者と被介護者のやり取りの状況が正確に伝達されているとはいえない等の問題点も明らかになった。以上の結果をベースにして、家族介護者の介護ストレスとコーピングに関するインタビュー調査(1ケースにつき、1〜2時間程度)を実施中である。この調査は次年度前半まで継続して行う予定である。本年度は社会福祉協議会の協力を得て、長野市および上田市で26ケースについて実施した。家族介護者支援Webシステム構築の資料を得るために、介護開始時から現在に至るまでの介護実態を基に各ケースの適応プロフィールを作成し、ストレスとコーピングの実態を把握している。
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