2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20650127
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Research Institution | Prefectural University of Kumamoto |
Principal Investigator |
有薗 幸司 Prefectural University of Kumamoto, 環境共生学部, 教授 (70128148)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 代洲 熊本県立大学, 環境共生学部, 准教授 (90322726)
|
Keywords | 大気浮遊粒子 / 微生物の分析法 |
Research Abstract |
大気浮遊粒子に付着している微生物の分析法が現在のところ開発されておらず、空気を介して微生物の拡散を解明することは困難である。本申請課題では大気浮遊粒子(黄砂など)に着目し、その粒子表面に付着している微生物(鳥インフルエンザウイルス)の迅速培養・検出法を確立する。さらに、測定の工程をメカトロニクスの技術で自動化させ測定精度を向上させることを目指し、同時多項目分析を可能とすることで処理能力を向上させ、分析データのネットワーク環境を充実させることでシステム化を可能とさせる。本申請課題の遂行により、大気浮遊粒子表面に付着している微生物(鳥インフルエンザウィルスなど)を特定することが可能となり、この研究はこれまでに行われたことがなく新しい挑戦であり、斬新な着想や方法論の提案で革新的な機器などの開発につながるもので、実現すれば地域に対する貢献大と考えている。 平成21年度は、多様な実食環境試料に適応させる手法の開発を目指し、市販されているELISAの改良や多様な測定手順・試薬に対応可能なアタッチメントやプログラムの改良による多検体自動分析手法開発を以下の手順で行う。 1.多様な試薬に対応可能なアタッチメントの改良 2.同時多項目分析を可能とするプログラムの改良と試薬・部品の改良及び開発 3.多種類の化学物質の影響を一斉分析できる一次スクリーニング用自動分析装置を開発に伴う標準化マニュアルの作成とデータベース活用のためのネットワーク環境を充実させる。 4.自動分析機器仕様の前処理法、濃縮法についても検討を加える。 以上の検討を行うことにより、試料、試薬の希釈・分注機能、洗浄機能、撹拌機能、恒温機能、反応検出機能、データ解析機能を具備した自動分析装置で検出する技術につなげる。
|