2009 Fiscal Year Annual Research Report
家庭が主導する科学技術教育の推進-中山間地域での試み-
Project/Area Number |
20650136
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
寺重 隆視 Hiroshima International University, 工学部, 教授 (80352045)
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Keywords | 科学教育 / 技術教育 / 家族教育 / 中山間地域 / 教材開発 / 指導ボランティア / 社会教育 / 学校教育 |
Research Abstract |
本研究は、科学や技術が好きで得意な子どもたちを育てるための家庭教育の役割を明らかにし、家庭主導の科学技術教育を推進するための方法論を確立することを目指している。本年度は市教育委員会、市立学校長に趣旨説明を行い、社会教育関係者、学校教育関係者との連携を円滑に行えるような仕組みづくりを行った。また、事務所として三次市まちづくりセンターの一部を無償で使用することで三次市と合意を得た。さらに、学校教育とも持続的に連携することを念頭において、学習指導要領との関連を意識した教材開発を行った。 教材に関して自らの熟練度を向上させた後、児童・生徒および保護者に対して科学技術教室を20回にわたって実施した。児童・生徒および保護者には研修成果を家庭に持ち帰り、共に科学技術に関する体験的な学習を行うよう促した。保護者は適宜その様子を指導ボランティアに報告し、必要に応じて助言を受けている。これらの過程において、適切な時期に家庭主導で行われた科学技術教育の効果を検証しつつある。また保護者の許可を受けたうえで,児童・生徒の学習活動の様子を適宜,学校の担当教諭(担任,教科担任等)に連絡し,教諭が指導する際の資料としていただく仕組み作りを行った。このことにより,教諭が学校では見ることのできなかったと一面を発見し,児童・生徒理解を深めるという効果も見受けられた。 学校教育の支援活動として,出前授業のコーディネートを行い、出前授業の評価法について検討しつつある。実際に学校の依頼により6回の出前授業も行った。いずれも,好評であったが,いつもと違う集中ぶりを見せる児童・生徒を再発見される場面も少なからずあった。
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Research Products
(2 results)