2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20650141
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
巽 久行 Tsukuba University of Technology, 保健科学部, 教授 (30188271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮川 正弘 筑波技術大学, 名誉教授 (70248748)
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Keywords | 視覚障害補償 / 音声触図 / 自動作成 / SVG / 触覚共有 |
Research Abstract |
SVG(Scalable Vector Graphics)はXMLで記述されたベクターグラフィック言語である。本研究の目的は,SVGを用いた音声付き触図ファイルを自動作成すること,および,そのファイルの遠隔使用や擬似共有も含めた新しい利用法を展開することである。スキャン画像から文字領域を抽出した後の画像をSVGファイルに変換して,文字認識されたテキストをSVGファイル内に自動書き込みすれば,触図はブラウザで表示可能で,ネットワーク上でリンク化できる。我々は,触図作成という,標準化とはかけ離れた個人の手作業で行なわれてきた世界を,標準Web技術であるXMLの世界に引き出すことが重要であると考えている。 本年度は音声テキストをSVGファイル内に自動書き込みする技術開発を行った。SVGは現在,ビューアやコンバータが公開されつつあり,SVGで書かれた触図を読み上げるタッチパネル機器も商品化されている。触図にしたい画像をSVGファイルにするのは,公開されているコンバータで代用できるので,我々の中心課題は,文字認識されたテキストデータをSVGファイル内の該当タグ位置に自動挿入する手法の開発である。しかし,SVGファイルに書き込まれたテキスト文字の聴取は触位置のタイミングや表現のズレにより,意図しない不具合が生じる。読み上げに適したSVGファイルを自動作成するには単なる構文解析だけでなく,SVGファイル内に書かれた線や図形の集合体と,うまく合致する説明タグの位置をヒューリスティック的に見つけ出す技術が必要であり,現在,最優先課題として取り組んでいる。また,スキャン画像内の文字領域を抜き出した後に変換したSVGファイルには,余分な画素が含まれており,文字認識したテキストの準最適なタグ配置を様々な学習法を用いて探索しているが,未だ解決できていない。
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Research Products
(1 results)